研修内容を思い出す練習を復習に加える
商品研修の資料を何度も読んだのに、翌週には商品の特徴を説明できない。研修内容を覚えるには、読み返しに加えて、資料を閉じて学んだ内容を思い出す練習が役立ちます。
資料を見ずに学んだ内容を思い出す練習を 想起練習 と呼びます。文章を使った実験では、繰り返し読むより、思い出して書く練習をした方が、数日後に多くの内容を覚えていました。小テストには、覚えた量を測るだけでなく、内容を記憶に残すための使い方もあります。(文章の再読と想起練習を比較した実験)
研修資料を読んで理解した内容も、翌週には説明できないことがあります。この記事では、再読と資料を見ずに思い出す練習を比較した実験をもとに、覚えていた文章の内容が日数によってどう変わったかと、商品研修での復習方法を解説します。
商品研修の資料を何度も読んだのに、翌週には商品の特徴を説明できない。研修内容を覚えるには、読み返しに加えて、資料を閉じて学んだ内容を思い出す練習が役立ちます。
資料を見ずに学んだ内容を思い出す練習を 想起練習 と呼びます。文章を使った実験では、繰り返し読むより、思い出して書く練習をした方が、数日後に多くの内容を覚えていました。小テストには、覚えた量を測るだけでなく、内容を記憶に残すための使い方もあります。(文章の再読と想起練習を比較した実験)
RoedigerとKarpickeの2006年の第1実験では、米国ワシントン大学の学生120人が科学の説明文を学びました。一度読んだ文章を再読する方法と、文章を見ずに思い出して書く方法を比較しています。どちらの復習も7分間で、復習後のテストでは文章を見ずに覚えている内容を書きました。(2006年の記憶実験)
| 復習後の経過時間 | 再読後に覚えていた内容の割合 | 想起練習後に覚えていた内容の割合 |
|---|---|---|
| 5分後 | 81% | 75% |
| 2日後 | 54% | 68% |
| 1週間後 | 42% | 56% |
採点では文章を30項目の内容に区切り、正しく思い出して書けた項目の割合を求めています。表はその平均です。5分後は再読した方が多く覚えていましたが、2日後と1週間後は想起練習をした方が多く覚えていました。練習中に正解の提示はありませんでした。(第1実験の方法と結果)
実験では、直後は再読、数日後は想起練習で多くの内容を覚えていました。研修でも、終了時に資料の内容を説明できたことと、翌週も説明できることは区別する必要があります。
想起練習の効果は、文章の一節をそのまま再現する問題以外でも報告されています。KarpickeとBluntの2011年の第1実験では、学生80人が科学の文章を学習しました。比較した学習方法には、文章を見ながら概念の関係を図にする方法と、文章を見ずに内容を書き、再読後にもう一度思い出す方法がありました。
この二つの方法に使った時間は同じでしたが、1週間後のテストでは想起練習の方が高得点でした。テストには、文章に書かれた内容の説明に加え、複数の内容を結び付けて答える問題も含まれていました。(2011年の概念学習の実験)
商品研修でも、商品名や機能を答えるだけでなく、その機能がどんな用途に役立つかを説明する問いが考えられます。
商品研修への応用として、プランの違いを資料なしで説明する練習を提案します。
二つのプランの機能と利用上限を学んだ後、資料を閉じて、それぞれがどんな用途に合うかと、その理由を書いてもらいます。これなら、プラン名を覚えているかに加え、機能や利用上限の違いを説明できるかも問えます。
書いた答えは、研修資料と照合します。利用上限の数字を取り違えたなら正しい値を補い、用途に合う理由を書けなかったなら、機能が何に役立つかを読み直します。間違えた箇所や書けなかった箇所を、再び資料なしで説明してみてください。
たとえば、機能名は書けても用途を書けなければ、その機能をいつ使うのかが復習する内容です。資料全体の再読を繰り返すほかに、説明できなかった箇所を学び直す使い方ができます。
資料を見ずに答えるのは、研修内容を思い出す練習をするためです。実際の接客では、料金や利用上限を最新の公式資料で確かめて回答してください。研修で覚えた数字も、料金や仕様が変われば古くなります。
研修内容を覚えるための復習には、再読と、資料を見ずに説明する練習を組み合わせられます。商品研修なら、商品の特徴と用途を説明し、答えに欠けていた内容を資料で学び直す方法です。
研修を提供する事業では、講座の案内にも、学ぶ項目と練習内容を載せられます。商品知識を学ぶ講座なら、機能の解説を読むことに加え、用途を説明する練習があると示せば、受講中に何をするかが伝わります。
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A: 資料を見ずに、学んだ内容を思い出す練習です。商品研修なら、プランの機能や利用上限と、それぞれがどんな用途に合うかを自分の言葉で書く方法が考えられます。
A: 内容を学ぶために読む時間は必要です。練習で答えられなかった部分や間違えた部分は、資料を読み直して補います。
A: 学習の練習として実施できます。この記事の応用案では、答えられなかった説明を見つけて学び直すために使います。
A: 最新の料金や仕様は資料で照合して回答してください。資料なしで思い出す時間は練習として設け、接客で必要な参照は続けます。