こんな人におすすめの記事です

  • PC作業のスピードを上げ、生産性を向上させたいすべてのビジネスパーソン
  • マウスへの手の移動を減らし、作業中の思考の中断を防ぎたい方
  • 「PC操作が速い人」が、具体的に何をしているのかを知りたい方
  • 覚えるべき重要なショートカットキーを、体系的に学びたい方

結論:ショートカットキーの習得は、最も費用対効果の高い自己投資である

PCを使った作業において、キーボードから手を離し、マウスに持ち替え、カーソルを動かしてクリックする、という一連の動作は、一回あたりは僅かな時間でも、一日、一週間、一年と積み重なると、膨大な時間のロスになります。

結論から言います。ショートカットキーを習得することは、この無駄な時間を削減し、PC作業の効率を劇的に向上させる、最も簡単で、最も費用対効果の高い自己投資です。重要なのは、何百ものキーを暗記することではありません。あなたが日常的に行う頻度の高い操作上位5〜10個を特定し、それをショートカットキーで実行することを習慣化することです。その小さな習慣が、長期的に大きな生産性の向上をもたらします。

この記事では、使用頻度と重要度を基に、覚えるべきショートカットキーを厳選し、WindowsとMacの両方に対応する形で網羅的に解説します。

第1章:なぜショートカットキーを使うべきなのか?3つの明確な理由

ショートカットキーの利用には、漠然とした「速そう」というイメージ以上の、明確なメリットが存在します。

  1. 時間の節約:マウス操作に比べて、キーボード完結の操作は、1アクションあたりの時間を確実に短縮します。仮に1回の操作で2秒短縮できたとして、それを1日に100回繰り返せば200秒(約3.3分)の節約になります。これは1ヶ月(20営業日)で約66分、1年間では約13.2時間となり、無視できない時間です。
  2. 思考の中断の防止:文章作成やデータ入力など、キーボードを中心に行う作業中にマウスへ手を移動させる行為は、思考のフローを中断させる要因となります。キーボードから手を離さずに操作を継続することで、高い集中状態を維持できます。
  3. 身体的負担の軽減:マウスの長時間利用は、手首や腕、肩への負担(いわゆるマウス症候群)に繋がる可能性があります。キーボード中心の操作は、こうした反復動作による身体的負担を軽減する効果も期待できます。

第2章:【基本の必須】OS共通のショートカットキー

まずは、どのようなアプリケーションでも共通して使える、最も基本的で重要なショートカットキーです。これらを使わないのは、PCの性能を半分しか引き出していないのと同じです。

操作内容

Windows

Mac

コピー

Ctrl + C

command + C

貼り付け(ペースト)

Ctrl + V

command + V

切り取り(カット)

Ctrl + X

command + X

元に戻す

Ctrl + Z

command + Z

やり直し(元に戻すを取り消し)

Ctrl + Y

command + shift + Z

すべて選択

Ctrl + A

command + A

上書き保存

Ctrl + S

command + S

検索(ページ内など)

Ctrl + F

command + F

印刷

Ctrl + P

command + P

新規作成(ファイル、ウィンドウ)

Ctrl + N

command + N

ファイルを開く

Ctrl + O

command + O

ファイルを閉じる

Ctrl + W

command + W

第3章:【脱・初心者】OS操作を高速化するショートカットキー

OS自体の操作を高速化するキーです。ウィンドウの切り替えやファイルの操作が格段に速くなります。

Windows

操作内容

ショートカットキー

アプリの切り替え

Alt + Tab

デスクトップの表示

Win + D

エクスプローラーの起動

Win + E

タスクマネージャーの起動

Ctrl + Shift + Esc

画面のロック

Win + L

ウィンドウを画面半分に配置

Win + ← or →

スクリーンショット(全画面)

PrtSc

スクリーンショット(アクティブウィンドウ)

Alt + PrtSc

Mac

操作内容

ショートカットキー

アプリの切り替え

command + Tab

Spotlight検索

command + Space

アプリの強制終了

command + option + esc

アプリを終了

command + Q

ウィンドウを隠す

command + H

ゴミ箱を空にする

command + shift + delete

スクリーンショット(全画面)

command + shift + 3

スクリーンショット(範囲選択)

command + shift + 4

第4章:【業務効率化】Office・Google Workspaceのショートカットキー

事務作業で多用するExcelやWord、スプレッドシート、ドキュメントで共通して使える便利なキーです。

Excel / Googleスプレッドシート

操作内容

Windows

Mac

データ範囲の端へ移動

Ctrl + ↑↓←→

command + ↑↓←→

データ範囲の端まで選択

Ctrl + Shift + ↑↓←→

command + shift + ↑↓←→

セルの編集モードにする

F2

control + U

今日の日付を入力

Ctrl + ;

control + ;

シートの切り替え

Ctrl + PageUp / PageDown

option + ↑ / ↓

フィルタの適用

Ctrl + Shift + L

command + shift + F

Word / Googleドキュメント

操作内容

Windows

Mac

太字にする

Ctrl + B

command + B

斜体(イタリック)にする

Ctrl + I

command + I

下線を引く

Ctrl + U

command + U

ハイパーリンクの挿入

Ctrl + K

command + K

改ページ

Ctrl + Enter

command + Enter

第5章:【上級者向け】Webブラウザ操作のショートカットキー

情報収集や調査で毎日使うブラウザ操作も、ショートカットキーで劇的に速くなります。

操作内容

Windows

Mac

新しいタブを開く

Ctrl + T

command + T

今いるタブを閉じる

Ctrl + W

command + W

閉じたタブを復元

Ctrl + Shift + T

command + shift + T

次のタブに移動

Ctrl + Tab

control + Tab

前のタブに移動

Ctrl + Shift + Tab

control + shift + Tab

ページの再読み込み(リロード)

F5 or Ctrl + R

command + R

アドレスバーに移動

Alt + D or Ctrl + L

command + L

ページ内文字サイズを拡大/縮小

Ctrl + + / -

command + + / -

第6章:ショートカットキーを習慣化する3つのコツ

知識として知っているだけでは意味がありません。無意識に指が動くレベルまで、習慣化するためのコツを紹介します。

  1. 一度に多くを覚えない まずは、自分が最も頻繁に行う操作を3つだけ選び、そのショートカットキーを1週間、意識的に使い続けてみてください。一度に全てを覚えようとすると、挫折の原因になります。
  2. 物理的なリマインダーを設置する 選んだ3つのショートカットキーを付箋に書き、PCのモニターの隅に貼っておきます。視覚的に常に意識することで、記憶の定着が早まります。
  3. 強制的にマウスの使用を禁止する 習慣化するまでの間、「この操作は絶対にショートカットキーでやる」と自分にルールを課し、意図的にマウスを使わないようにします。少しの不便さが、新しい習慣を作るきっかけになります。

よくある質問

Q: ショートカットキーが効かない時があります。なぜですか?

A: 主な原因として「半角/全角」の入力モードが日本語入力になっている、特定のアプリケーションが独自のショートカットを割り当てている、などが考えられます。まずは入力モードを確認してみてください。

Q: ファンクションキー(F1, F2など)が効きません。

A: ノートPCの場合、音量調整などの機能が優先されており、Fnキーを同時に押さないとファンクションキーとして認識されない設定になっていることがあります。多くの場合、Fn + Escキーでこの設定を切り替えられます。

Q: 自分の好きなキーにショートカットを割り当てることはできますか?

A: はい、可能です。OSの標準機能や、専用のソフトウェアを使うことで、キーの割り当てをカスタマイズすることができます。ただし、標準的なキーに慣れておくと、他のPCを使う際にも困りません。

Q: おすすめのショートカットキーを3つだけ選ぶとしたら何ですか?

A: 使用頻度が圧倒的に高い「コピー (Ctrl+C)」「貼り付け (Ctrl+V)」「元に戻す (Ctrl+Z)」の3つです。これらをマウスで操作している場合は、まずこの3つを習得するだけで、作業効率が大きく向上します。

筆者について

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